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文系SEはやめとけ?文系出身者がSEを目指すメリット・デメリット

【大丈夫】未経験から文系SEはやめとけ? 成功方法を解説

「文系出身からSEになるのはやめとけ、と言われるけど」
「文系出身で活躍しているSEもいると聞くし・・」

文系出身でSEに興味があるものの、やめとけと言う声もあり、心配。

こんな風に思っていませんか?

本記事では文系出身からSEになるのをやめておけと言われる理由と、向き・不向き、SEとして成功するための方法について説明します。


●富士通でSE5年、リクルートでWebエンジニア10年 ●リクナビNEXT担当だったため、転職業界に精通 ●現在は事業会社のIT職採用の責任者

IT転職に役立つノウハウをお届きします

目次

文系SEはやめておけ、と言われる理由4点

文系SEはやめておけ、と言われる理由4点について説明します。

ブラックで離職率が高いから

IT企業はブラックで離職率が高いと言うイメージがあるようです。

業種別離職率については、厚生労働省が「平成 29 年上半期雇用動向調査結果の概況」と言う集計を行っています。

その統計によると、全業種平均の離職率は8.5%ですが、情報通信業は5.8%と平均を大きく下回っています。IT業界の離職率は低いことが分かります。

そうは言ってもブラック企業に就職してしまうと、本人の努力ではどうしようもないこともあります。

区分 離職率
電気・ガス・熱供給・水道業 4.1%
建設業 4.2%
製造業 5.0%
複合サービス事業 5.4%
情報通信業 5.8%
運輸業,郵便業 6.4%
鉱業,採石業,砂利採取業 7.2%
金融業,保険業 7.3%
学術研究,専門・技術サービス業 7.8%
卸売業,小売業 8.0%
不動産業,物品賃貸業 8.5%
医療,福祉 8.5%
教育,学習支援業 11.0%
生活関連サービス業,娯楽業 11.4%
宿泊業,飲食サービス業 17.6%
サービス業(他に分類されないもの) 9.5%

うつ病になる人が多いから

厚生労働省の「精神障害に関する事案の労災補償状況」を参考に、うつ病になりやすい職種について見てみましょう。

こちらも一目瞭然で、IT職種(情報処理・通信技術者)のうつ病は少な目であることが分かります。

順位が低い方がうつ病になる人が少ないと言う見方をします。

全職種を通して見るとうつ病が多いわけではありませんが、ブラック企業に就職すると、うつ病になる人もいるでしょう。

精神障害の労災請求件数の多い職種ランキング(平成30年度)

順位 職種 件数
1位 一般事務従事者 274
2位 営業職業従事者 116
3位 自動車運転従事者 101
4位 商品販売従事者 99
5位 保健師、助産師、看護師 88
6位 介護サービス職業従事者 85
7位 製造・加工処理従事者(金属製品を除く) 73
8位 法人・団体管理職員 64
9位 接客・給仕職業従事者 60
10位 社会福祉専門職業従事者 59
10位 情報処理・通信技術者 59
12位 建築・土木・測量技術者 48
13位 製造技術者(開発) 39
13位 営業・販売事務従事者 39
15位 製造技術者(開発を除く) 34
15位 飲食物調理従事者 34

数学が得意でないと難しいから

マイクロソフトやGoogleでOSや検索エンジン開発を行うなら高度な数学の活用は必須でしょう。しかし、優秀なSEやエンジニアになるのに、数学が得意である必要はありません。

必要なのは論理的な思考力です。論理的な思考と言うと難しそうだと感じると思いますが、こちらも慣れ次第です。

優秀なSEになるのに理系・文系は関係ありません。

給与が安いから

給与が安いと言う話について、以下のdodaの職種別平均年収一覧によると「技術系(IT/通信)」は他の職種と比較しても高収入です。

給与は他職種と比較しても高収入です。

ただし、こちらもブラック企業に入社してしまうと、給与水準は低いままです。

職種分類 平均年収
専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人) 575万円
企画/管理系 529万円
技術系(電気/電子/機械) 444万円
技術系(IT/通信) 438万円
営業系 435万円
技術系(建築/土木) 415万円
金融系専門職 443万円
技術系(メディカル/化学/食品) 390万円
クリエイティブ系 372万円
事務/アシスタント系 334万円
販売/サービス系 324万円

文系でSEに向いていない人

文系でSEに合わない人

文系でSEに合わない人の特徴は以下3点です。

  • 感覚的に物事を考える
  • 検討やアウトプットが大雑把
  • 問題発生時に慌てふためく

それぞれの特徴について順に説明します。

感覚的に物事を考える

システム企画・設計・構築の一連の過程は非常に論理的に進める必要があります。なぜなら、コンピューターは人の感覚は理解できないためです。

最上流の要件定義のフェーズではユーザーが非常に感覚的な要望を上げますが、それをSEは論理的に整理することを求められます。

そのため、本人が感覚的にしか物事を考えられないのであればSEは合わないでしょう。

検討やアウトプットが大雑把

システム企画・設計・構築の一連の過程で後工程になるほど、詳細に物事を検討する必要があります。設定値一つ誤るだけで大障害に繋がることも良くあります。

そのため、非常に細部まで詰めて検討できることが求められます。逆に大雑把にしか、物事を検討できない人は合わないと言えます。

問題発生時に慌てふためく

システム開発フェーズでも運用フェーズでもSEは常に問題と向き合わなければなりません。

システム運用中の障害のように突然、発生するような問題もあれば、システム開発中の顧客による要件変更・要件追加のような、半ば人災のような問題もあります。

こう言った問題について淡々と対応していくことが求められます。慌てふためくと顧客に不安を与えるために信頼されません。

経験によって培われる面はありますが、ある程度は性格による部分もあります。

問題発生時に慌てふためく人は合わないと言えます。

文系でSEに向いている人

文系でSEに向いている人の特徴は主に以下4点です。

  • コミュニケーションスキルがある
  • 論理的に考えられる
  • 最新のIT技術を学ぶことに抵抗が無い
  • 変化に柔軟に対応できる

それぞれのポイントについて順に説明します。

コミュニケーションスキルがある

SEは顧客の意図をくみ取ってシステムを開発する必要があります。

顧客はITの素人なので正確に漏れなく、要望を伝えて貰えることは稀です。そのため、顧客が伝えられない要望を汲み取るようなコミュニケーションスキルがあるエンジニアは高く評価されます。

この点は文系SEが戦える領域だと思います。

論理的に考えられる

システム設計・開発などコンピュータ相手の仕事の場合、系統立てて論理的に物事を整理できる能力は必須です。

論理的な思考は文系・理系と言うよりも慣れや訓練で十分に鍛えられます。

場数をこなし、一回一回反省し、ブラッシュアップすることで仕事で使える論理思考を手に入れることができます。

最新のIT技術を学ぶことに抵抗が無い

ITの世界では日進月歩で新しい技術やサービスが登場します。それらを小まめにチェックしてキャッチアップしていくことに抵抗があるとSE・エンジニアには向いていません。

最新のIT技術を学ぶのが好きなら良いのですが、そうでなくても抵抗なく、情報収集できるなら十分に素質アリです。

筆者も新しいIT技術が好きではありませんが、仕事の一環でやっています。それで十分ですよ。

変化に柔軟に対応できる

ITの世界では10年に一度程度、それまでの常識がひっくり返るような変化が起きます。

例えば、IT機器などの設備を企業が保有するオンプレミスからAWS/Azureをはじめとしたクラウドに重心が移ってきています。

こう言った大きな変化が起きた際に、その流れに乗って柔軟に対応できることが重要です。変化への対応を怠るとあっと言う間に時代遅れになります。

自分の慣れ親しんだやり方があっても、それを必要に応じて変えられる柔軟性が重要です。

文系出身者ならではの強み

文系出身者ならではの強み

文系出身SEの強みは大きく言うとコミュニケーション能力にあります。

コミュニケーション能力には大きく以下の3つがあると考えます。

  • 対人折衝力
  • 説明力
  • 理解力

それぞれについて説明します。

対人折衝力

対人折衝力とは、簡単に言うと人と仲良くなることです。人とは職場の同僚・先輩・上司、お客様などを指します。

理系出身SEよりも文系出身SEの方がこう言ったことが上手な人が多いと思います。

特にお客様と仲良くなるのが上手な人は就職・転職ではアピール材料になるのです。

説明力

理系出身SEが顧客に説明したときの反応として「何を言っているのか、全然、分からない」と言うものがあります。

顧客が技術面に明るければ問題ありませんが、そうではないときは、その人に合わせた説明が必要になります。

しかし、顧客説明が下手で苦労している理系出身SEは多いものです。

その点、顧客の立場や気持ちを理解しやすいため、文系出身SEの説明の方が分かりやすいと言う声も聞きます。

理解力

技術に詳しくない顧客の説明は理系出身SEには理解できないことが多々あるものです。

そんな理系出身SEに対して、顧客はイライラしてしまいます。

一方、文系出身SEは技術が分からない顧客の気持ちが分かるので、顧客の話をより良く理解できることが多いのです。

文系SEが目指すべきキャリアパス

文系SEが目指すべきキャリアパス

文系出身のSEのキャリアパスとして以下の3つについて紹介します。

  • PL/PM
  • ITコンサルタント
  • セールスエンジニア

それぞれの職種について以下、一つずつ、説明します。

PL/PM

PLはプロジェクトリーダー、PMはプロジェクトマネージャーの略称です。

PMがプロジェクト全体の計画・管理が役割なのに対して、PLはPMの元でプロジェクト推進することが役割になります。

どちらも技術スキルよりもコミュニケーション力・マネジメント力が重要になるため、文系出身者で活躍している人も多くいます。

SEからステップアップすると、PL/PMになります。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは顧客企業の課題発見やITによる問題解決を行う職種です。

ITによる問題解決を行うため、SEとしての経験を活かすことができます。

また、顧客から情報を引き出す高度なコミュニケーション能力が求められるため、文系出身者で活躍している人はたくさんいます。

セールスエンジニア

セールスエンジニアは、技術的な側面から営業をサポートする職種です。

営業に同行して顧客に自社製品・サービスの案内を行うことが求められます。

SEとしての経験が活かせるため、SEから転向する人も多くいます。

文系でSEになるには?

文系出身者がSEになる手順は以下の通りです。

IT業界を知る

IT業界と言っても様々な業種の集まりと言えます。

  • 情報処理サービス業界
  • インターネット(Web)業界
  • ソフトウェア業界
  • ハードウェア業界
  • 通信インフラ業界

この中でSEは主に「情報処理サービス業界」の企業に就職/転職することになります。

IT業界の詳しい構造については「IT業界地図」をご覧ください。

転職エージェントに登録・利用する

転職エージェントの利用用途は以下の2つがあります。

  • 求人動向、転職マーケットの状況を把握する
  • 求人の紹介を受け、転職活動する

多くの人が2つ目の用途のみで転職エージェントを利用していますが、本当は1つ目の用途が非常に重要です。

SEに転職するには一定のスキルを身に付ける必要があります。しかし、未経験者が身に付けるべきスキルが何かを把握している人は多くはありません。

企業のニーズと自分の希望をすり合わせて身に付けるべきスキルを決めた方が転職成功に一歩、近づけます。

リクルートの調査によると、転職活動の成功者は平均3.4の転職エージェントに登録していました。

おすすめの転職エージェントのおすすめ3点セットは以下の通りです。

1位:doda
  【公式】https://doda.jp/
  筆者の3年に渡る転職活動を支えてくれた面倒見の良い業界No2の転職エージェント

2位:リクルートエージェント
  【公式】https://www.r-agent.com/
  業界最大級の非公開求人数(27万件弱)を誇る業界No1の転職エージェント

3位:ワークポート
  【公式】https://www.workport.co.jp/
  未経験者のITエンジニア転職支援に強い代表的な転職エージェント

プログラミングスクールに通う

転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談して決めたITスキルを身に付けましょう。

ITスキル習得には独学とスクール利用が考えれますが、スクール利用をご案内します。

なぜなら、独学では9割以上の人が挫折するといわれているためです。

転職の役立つプログラミングスクールは以下の通りです。

未経験のエンジニア転職におすすめのプログラミングスクール4校を紹介します。いずれも無料の説明会を実施ているので是非、参加して情報収集して下さい。

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35歳以下なら受講でき、iPhoneアプリ(iOS)エンジニアになれる。iOSエンジニアは自社開発(Web系)・受託開発(SIer)よりも競争率が低く、高年収を目指せる。

DMM WEBCAMP COMMIT専門技術コース
 【公式】https://web-camp.io/commit/lp/
20代が受講でき、Rubyを4ヶ月掛けて学習する。転職・就職に失敗すると返金あり。経済産業省認定講座でカリキュラムは高品質、就職・転職率は98%。

RUNTEQ
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卒業時点35歳未満が条件、Web系(自社開発)希望者には特におすすめ。Web系開発企業内定率は驚異の98%。9ヶ月1,000時間のハードな学習で高度な卒業制作ポートフォリオを開発できるスキルを習得可能。

文系出身者の不利な点・有利な点

40代未経験からのIT転職に必要なキャリアの掛け合わせ戦略

文系出身者がSEに転職するうえで不利な点・有利な点を説明します。

不利な点

文系が理系よりも不利なのは、プログラミングできる人が少ない点です。

と言っても、理系出身者でも全員がプログラミングできるわけでもありません。

SEの仕事の中でプログラミングが占める割合は一部ですが、苦手意識ができると開発業務に自信が持てなくなります。

得意なことを見つけて苦手なことは得意な人に任せれば、仕事はまわるんですけどね

有利な点

文系が理系よりも有利なのは、コミュニケーション能力でしょう。

顧客が文系の人の場合、小難しい話をしても何を言っているのか、分からないと言う反応になってしまいます。

細部の正確性よりも要点を伝えるコミュニケーションスキルが重要になりますが、こういったことは文系出身者の方が得意なことが多いように思います。

まとめ

文系・理系を問わず、誰でも得意なこと・苦手なことはあります。

通常、チームで仕事をするため、自分の得意なことを作った上で苦手なことは他の人に任せてしまえばよいのです。新人のうちはそうはいきませんが…。

文系だからSEに向かないと言うことはありません。

名プロジェクトリーダーになっている文系出身者をたくさん見てきました。

プログラミングができるかどうかにとらわれすぎるのは良くありません。

SEに興味があるなら一歩を踏み出すことをおすすめします。

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