「IT未経験で転職したいけど、失敗したくない!」
「IT未経験から転職できるの?」
そんな疑問にお答えします。
IT未経験での転職には失敗のリスクはあります。しかし、失敗の原因を知り、対策を取れば回避可能です。
本記事ではIT未経験での転職で失敗する理由および成功するための秘訣をお伝えします。
IT未経験で転職するには転職エージェント・プログラミングスクールの上手な活用も大切なので合わせて確認しておきましょう。
IT未経験の転職で失敗する人に共通する8つの不足
IT未経験からの転職で失敗する人には共通して不足するものが8つあります。
どれか、一つでも不足すると転職は失敗します。
それぞれの内容について一つずつ、説明します。
行動力の不足
行動力が不足していると何をやっても成功できません。
特にIT未経験者が転職する場合、以下のようなことは分からないはずです。
- IT業界にはどんな仕事があるのか?
- 転職を成功させるために何をすれば良いのか?
- どのような会社なら内定が出るのか?
ネット上にもこう言った情報はあふれています。しかし、ネット上の記事はどうしても一般論になってしまいます。
自分に必要な情報は自分自身でつかむ必要があるのです。
本記事で無料で貴重な情報を収集するための方法をお伝えするので、必ず行動に移してください。
努力の不足
IT職種は未経験から転職できて、手に職が付いて年収アップも可能です。しかし、それらはITスキルを身に付けることが大前提です。そのためには多大な努力が必要です。
未経験転職に必要なITスキルを身に付けるには少なくとも300~500時間程度は必要です。平日3時間・土日6時間を学習に充てるとしても3~5ヶ月程度は必要です。
この努力ができないのであれば未経験転職は無理なので諦めましょう。IT業界研究の不足
IT業界やIT職種については当然、研究する必要があります。業界研究を行わないと、企業や仕事選びで失敗してしまうのです。
業界研究の方法は書籍でも良いのですが、プログラミングスクールや転職エージェントへの相談をおすすめします。プログラミングスクールや転職エージェントへの相談は無料で行うことができます。
書籍の内容は古くなっていき、最新ではないことが多いためです。
»【2022年最新】IT業界の今後・将来性や課題、有望な職種を徹底解説
»【簡単理解】IT業界地図で業種・職種・年収帯・将来性を分かりやすく説明
有名企業にこだわるなど企業研究の不足
IT未経験者が有名企業に転職するのは不可能です。
企業の採用担当者は未経験者よりも経験者を採用します。有名企業は採用者を選べるので未経験者が採用されることはありません。
そのため、ネット上では評判の良くないSESから優良企業を選ぶことが大切になります。SESの優良ホワイト企業は以下の記事を参考にしてください。
» Web系(自社開発)エンジニアはやめとけ!|転職前に押さえておきたいデメリットを解説
» SIerはオワコン?やめとけ?将来性がない?【富士通出身者が解説】
» SIerとWeb系の違いと向き不向き|両方の経験から言えること
»【SESの優良企業ランキング・トップ100】中小から大手まで網羅
ポートフォリオの内容やIT資格などPR材料の不足
IT未経験者が転職するには、相応のPR材料が必要です。プログラマーの場合はポートフォリオ(試作品)、インフラエンジニアの場合はIT資格です。
» エンジニアにIT資格はいらない?|取得が有利になる人・ならない人を解説
プログラマーはポートフォリオと呼ばれる試作品でプログラミングスキルを判断されます。
»【事例あり】IT転職で経験者にポートフォリオは必須ではないが、未経験者には必須
一方、インフラエンジニアはソフトウェアの動作環境であるサーバーやネットワークの設定と言った知識習得が重視されるため、IT資格で能力を評価されます。
プログラマー・インフラエンジニア共に一定の予備知識が無ければ、未経験から転職することはできません。
紹介される求人の質・量の不足
未経験者募集の求人は増えていますが、良い求人に出会うためには、たくさんの求人を紹介して貰う必要があります。
そのため、とにかく、たくさんの良質な求人に出会えるような転職サービスに登録しなければなりません。
また、たくさんの求人を比較していく中で自分に合った会社や仕事がどんなものなのかが分かるようになるのです。
応募社数の不足
未経験転職の場合、応募社数は10~100社程度は必要になります。もちろん、何社応募すれば絶対に内定すると言う訳ではありません。
年齢や習得スキル、コミュニケーション能力などによって変わってくるからです。
しかし、未経験転職が失敗する人の多くは圧倒的に応募社数が不足しています。
応募書類や面接の準備の不足
筆者もたくさんの応募書類を見て面接をしてきました。その中で感じるのは準備不足の人が多いことです。
未経験者の場合、応募書類に書ける内容は変わりません。ただ、それでも書き方で印象は変わります。
また、面接では必ず聞かれる内容は決まっているにも関わらず、答えを準備できてない人が多すぎます。
応募書類や面接の準備の仕方ですが、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談するのがおすすめです。無料でプロに相談できるので利用しない手はありません。
» IT未経験転職の自己PRで抑えるべきポイントと例文を紹介
»【実体験】転職で50社、100社と落ちたあとに3社内定!成功のポイントとは?
未経験からのIT転職を失敗させないためのポイント3つ
未経験からのIT転職を失敗させないためのポイントは以下の3つです。
それぞれの特徴について一つずつ、説明します。
行動する
何か新しいことをはじめるときに、最も大切なことを一つ挙げるなら行動力でしょう。ネットだけでは得られない情報を取りに行く行動力は絶対に必要です。
プログラミング等のITスキル習得、IT業界や仕事内容についてはプログラミングスクールの無料説明会で話を聞けます。また、IT未経験での転職については転職エージェントに行けば、有用な情報が得られます。
いずれも情報を無料で得られるのです。
本ブログ「エンジニア転職術」をはじめ、ネットには情報はあふれていますが、残念ながら読者一人一人に合わせた内容にはなっていません。
そう言った情報はプログラミングスクールや転職エージェントで無料で話を聞いて確認しましょう。
努力する
努力できると言うのは当たり前のように感じます。しかし、継続した努力ができる人は多くありません。
プログラミング言語習得には300~500時間程度は掛かると言われているので、独学の場合は、その学習を一人でやり切る必要があります。
1日平均6時間でも2~3ヶ月です。
プログラミングスクールに通学していれば仲間がいるため、努力の維持は独学よりやり易いでしょう。しかし、それでも1日平均6時間でも2~3ヶ月、学習する努力は並大抵ではありません。
» プログラミング独学できるのか?無理なのか?挫折のポイントとは?
有名企業にこだわりすぎない
IT業界はスキルと実績を積めば、どんどん、ステップアップできる業界です。
しかし、未経験から有名企業には転職できません。そう言った企業は経験者を採用するからです。
スキルを身に付けたり、実績を積んでステップアップできる会社に入りましょう。
未経験からのIT転職の失敗事例
筆者の身近にいる未経験からIT転職したエンジニアからよく聞く3つの失敗事例を紹介します。
3つの事例をあげましたが、いずれも失敗と言うよりは事前の心構えが甘いことに原因があると感じられます。どの世界もそうですが、新人で入っていきなり大活躍できるほど甘くはありません。
下積みの努力は必須と言えます。
IT未経験での転職が厳しいと言う声の正体と対処法についてはこちらの記事をご覧ください。
転職してからも覚えることが多い
これ、当たり前なのです。
3ヶ月程度、必死で勉強して現場で通用するわけがありません。筆者は大学から通算で30年以上は勉強してきました。よほどの天才でなければ3ヶ月で追いつくことはできません。
プログラミングスクールなどで3~6ヶ月間、必死に学習した後も最低3年くらいはかなりの時間を学習に費やす必要があります。
IT転職に対する覚悟が不足していた事例だと言えます。
開発をバリバリではなく、資料作成ばかりで面白くない
SIer系では設計書などあらゆるものを資料に残します。そのため、開発している時間よりも資料作成の時間の方が長いくらいです。
面白いかどうかと言えば、面白くはありません。ただし、大切な仕事ではあります。
一方、Web系(自社開発系)では資料作成よりも開発が優先されます。そのため、仕様(仕組み)が分からない場合は全てプログラミングコードを読む必要があるので、こちらの方が技術的にはシンドイです。
SIer系なのか、Web系(自社開発系)なのか、どちらが向いているのかを判断した上で会社を決めた方が良いでしょう。
» SIerとWeb系の違いと向き不向き|両方の経験から言えること
これがやりたいことだったのか・・
これも良く聞きます。しかし、未経験で実力が無いうちは面白い仕事なんてまわってきません。
スポーツなどでも入ってすぐにエースに抜擢されることがほとんど無いことと同じです。
まずは下積みで結果を出すことが求められます。
未経験からIT業界への転職をおすすめする理由3つ
IT未経験での転職は大変です。しかし、それでもIT未経験の転職をおすすめする理由は以下の3つです。
なお、未経験での女性のIT転職が気になる方はこちらの記事をご覧ください。
» 未経験女性のIT転職をおすすめする理由!転職方法と心配な点を詳説!!
IT業界には将来性がある
矢野経済研究所の予測によると、年々、IT業界は成長し続けています。
2021年度以降における国内民間企業のIT市場規模(ハード・ソフト・サービス含む)は、2021年度が前年度比2.8%増の13兆3,300億円、2022年度は同2.3%増の13兆6,400億円、2023年度は同1.8%増の13兆8,800億円と予測する。
引用元:矢野経済研究所
また、日経新聞にはIT未経験者募集の求人が増加していると言う記事が掲載されていました。
技術職などを中心に人材の不足感が強まっている。(中略)IT(情報技術)系はシステムインテグレーターを中心に未経験対応の求人が増加。
引用元:日経新聞
IT業界は成長し続け、人手不足も顕著で未経験者採用も活発なのです。
IT業界には将来性があり、その影響でIT未経験での転職も頑張れば可能なのです。
他職種よりも平均年収が高い
DODAによると、IT業界の平均年収は高く、恵まれています。
平均年収が高く、未経験から転職可能な業界は他にはありません。
» 未経験転職でも20代でIT系なら年収維持・アップを狙え、生涯年収アップは確実
業種 | 平均年収 |
---|---|
金融 | 455万円 |
メーカー | 455万円 |
総合商社 | 434万円 |
IT/通信 | 433万円 |
建設/プラント/不動産 | 416万円 |
メディカル | 410万円 |
専門商社 | 408万円 |
インターネット/広告/メディア | 405万円 |
サービス | 367万円 |
小売/外食 | 351万円 |
未経験から転職してもステップアップ
未経験から転職できてステップアップできるのはIT業界以外にはありません。
IT業界は常に人手不足なので、スキルを身に付けて実績を積めば、ステップアップできます。
他の業界と異なり、どんどん出てくる新技術を身に付けたエンジニアが評価されます。そのため、ベテランが必ずしも有利とも言えません。
こう言った環境は未経験から転職する場合はプラスに働くでしょう。
IT未経験からエンジニア転職成功に必要な2つの準備
IT未経験からエンジニア転職成功に必要な準備は以下の2つです。
2つの準備とは、スキルを身に付けてから、転職活動を行うと言うものです。
スキルを身に付けるにはプログラミングスクールに通うのがおすすめで、求人探しには転職エージェントに登録した方が有利です。
2つの準備について一つずつ、説明します。
スキルを身に付けるためにプログラミングスクールに通う
スキルを身に付けるには独学とプログラミングスクール通学の2つの方法があります。
しかし、独学はほとんどの人が挫折するため、おすすめできません。
» プログラミング独学できるのか?無理なのか?挫折のポイントとは?
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最後に大切なこと
IT未経験での転職が失敗する理由や対応策について説明してきました。
新しいことにチャレンジする際、最も大切なことは行動力です。
ネット上での情報収集には限界があります。ネット上にある情報は一般論であり、あなたの場合どうかを説明してくれません。
プログラミングスクールで無料相談会に出て情報収集したり、転職サイト・転職エージェントでキャリアアドバイザーに話を聞きましょう。
きっと有益な情報が得られるはずです。無料ですし、リスクはありません。
一歩を踏み出す行動力が何よりも大切です。