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IT未経験転職の自己PRで抑えるべきポイントと例文を紹介

IT未経験転職の自己PRで抑えるべきポイントと例文を紹介

「未経験からIT転職したいけど、自己PRで何を言えばよいんだろう?」

経験のある職種なら、これまでの経験をもとにPRすることができますが、未経験だとそうはいきません。特にIT職種の場合はスキル面についても気になるところです。

本記事では現役のIT採用担当の筆者が、企業目線でIT未経験転職の良い自己PR・悪い自己PRを例を挙げながら説明します。

未経験からのIT転職に興味がある人は本記事を最後まで読んでください。

なお、未経験からのIT転職志望者が増えていることを気にしている人は「未経験エンジニアが増えすぎ?転職できる?将来性は?」をご覧ください。


●富士通でSE5年、リクルートでWebエンジニア10年 ●リクナビNEXT担当だったため、転職業界に精通 ●現在は事業会社のIT職採用の責任者

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目次

未経験者の採用でIT企業が見ているポイントとは?

IT職種は常に採用難なので特に採用力が強くない企業ほどポテンシャルのありそうな未経験者を採用しています。

IT企業が未経験者を採用する場合に見ているポイントは以下3点です。

それぞれのポイントについて一つずつ、説明します。

IT職としてのポテンシャルはあるか?

IT職としてのポテンシャルとは主に以下のような内容です。

  • プログラマー:プログラミング言語の習得具合
  • インフラエンジニア:インフラ系の資格取得有無

大卒2~3年目の25歳までなら新卒時と同様、上に挙げたようなスキルが無くても転職できる可能性があります。

しかし、26歳以降ならポテンシャルを示すために上記のようなスキルを身に付けておくことが望ましいです。

企業の採用担当者は若さを可能性=ポテンシャルと捉えます。第二新卒から外れる26歳以上だと証明するものがなければ、ポテンシャルがないと判断されてしまうわけです。
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自社で活躍できそうか?

求人には「求めている人材」と言う項目があり、以下のようなことが書かれています。

  • 人と話をするのが好き
  • 勉強することが好き
  • 学校や独学でプログラミングを勉強した
  • めんどくさがり(効率化を求める人)

この場合、上記に反するようなことを言うと、自社の求める人材ではないと判断されます。例えば、以下のような回答ではダメです。

  • 黙って一人で黙々と作業するのが好き
  • 必要に応じて勉強するものの、好きではない
  • プログラミングは入社後に勉強する
  • 言われたことを同じように継続するのが好き

自己PRは企業が求めている人材のポイントを満たしていることを説明する必要があるのです。

すぐに辞めないか?

以下のようなことを言うと、すぐに辞めると思われます。

  • フリーランス願望がある
  • ステップアップ願望が強い
  • IT未経験者をターゲットにしたYoutuberに影響されている

フリーランスもステップアップも自社を辞めることを意味するので企業の採用担当者は警戒します。願望自体は持っていても問題ないものの、それを口に出すのは良くないでしょう。

IT未経験者をターゲットにしたYoutuberの名前は出さない方が無難です。フリーランスエンジニアやステップアップ転職を進めているため、その影響を受けていると思われると警戒されます。

IT未経験者が転職する際の自己PRのコツ

IT未経験者の自己PRのコツは以下3点です。

特に第二新卒層から外れる26歳以上は、これらのポイントを外さないようにして下さい。第二新卒層も、この3点を抑えた方が有利になります。

それぞれのポイントについて一つずつ、説明します。

人材要件と自分の接点をアピールする

求人の「求めている人材」を満たすことをアピールしましょう。ある求人の「求めている人材」は以下のような内容でした。

  • 手に職を付けたい
  • 勉強するのが好き
  • 学校や独学でプログラミングを勉強した
  • 人と話すのが好き
  • めんどくさがり(効率化を求める人)

これらの条件を分析すると以下の通りです。

  • 手に職を付けたい
  • 勉強するのが好き
  • 学校や独学でプログラミングを勉強した

 ⇒スキル習得の動機があり、意欲が高いことの確認

  • 人と話すのが好き

 ⇒職場の同僚と共同して仕事が行えるかの確認

  • めんどくさがり(効率化を求める人)

 ⇒エンジニアとしての資質の確認

まとめると、大きくは以下3点を確認しています。

  • スキル習得の動機があり、意欲が高いことの確認
  • 職場の同僚と共同して仕事が行えるかの確認
  • エンジニアとしての資質の確認

こう言ったポイントを外さない自己PRを考える必要があります。

ポテンシャルを事実にもとづいてアピールする

未経験者はポテンシャルを評価され、採用されます。

第二新卒層にあたる25歳までは若さをポテンシャルとして評価されます。一方、26歳以上の場合はプログラミング習得やIT系資格取得などの事実でアピールする必要があります。

もちろん、25歳以下であってもプログラミング習得やIT系資格を習得していた方が転職には有利に働きます。
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素直さ/好奇心を事実にもとづいてアピールする

筆者は仕事で伸びる人材と伸びない人材の違いは、素直さ/好奇心の有無だと考えています。ベテラン会社員の多くは同意すると思います。

素直さとは、受けたアドバイスは一旦、試してみると言う姿勢です。この姿勢がなく、同じ失敗を繰り返していると誰もアドバイスしてくれなくなります。

好奇心とは自発的に調べたり、先輩達に質問する姿勢のことです。特に自分で色々なことを調べることはITエンジニアには欠かせません。

自己PRのNG例

自己PRで避けるべきポイントは以下4点です。

この4点はいずれも当たり前のように感じると思いますが、現実にはこう言った自己PRを多く見聞きします。

4点のポイントについて一つずつ、説明します。

内容が抽象的

私の強みはコミュニケーション力です。誰とでも打ち解けて仲良くなれます。

コミュニケーション力を長所に挙げる場合は具体的な事例を挙げましょう。

私の強みはコミュニケーション力で、文書・口頭共に得意としています。気を付けている点は結論から端的に述べることと、双方の認識を確認しながら話を進めることです。具体的には・・・

このように結論とポイントを述べた上で具体的なエピソードを繋げていくのが良いでしょう。

企業の人材要件と合っているかが分からない

求人の「求めている人材」が以下の内容だったとします。

  • 手に職を付けたい
  • 勉強するのが好き
  • 学校や独学でプログラミングを勉強した
  • 人と話すのが好き
  • めんどくさがり(効率化を求める人)

それに対して自己PRが以下のような内容だったとします。

私の強みはチャレンジ精神があることです。今回も、未経験からITエンジニアへの転職にチャレンジします。ポジティブな性格なので色々な困難があっても前向きに頑張りたいと思います。

「求めている人材」の内容に一つも触れられていません。これでは企業担当者は自社が求めている人材かどうかが判断できないため、不採用になってしまうのです。

長すぎたり、短すぎる

職務経歴書の場合は全体でA4×2枚程度なので、長くてもA4半分くらいに収める必要があります。

面接で話す場合は1分半程度に収めるようにしましょう。5分くらい、話し続ける人がいますが、面接官からは話が長いな・・と思われてしまいます。

短所を素直に伝えてしまう

応募時の書類フォーマットに短所を記入する欄がある場合、素直に短所を書いてはいけません。

全ては自己PRと考え、短所と長所を表裏一体で答えるようにしましょう。

例えば、以下のように言えば、短所ではあるものの、長所とも受け止められるでしょう。

物事を深く考えるクセがあるため、仕事に時間が掛かることがある。

IT未経験転職の自己PRの例文

ここまで説明したことを踏まえて、自己PRの悪い例良い例を説明します。

悪い例

私は事務職として様々なシステムを利用する中で、自分でもプログラマーとしてシステム開発を行ってみたいと思うようになりました。御社への入社後はプログラミング言語を学び、早く一人前のプログラマーになれるように努力します。

少し、極端に書いていますが、筆者が採用活動を行う中でこう言った自己PRはたくさん見てきました。

自己PRは企業担当者から採用したいと思われるような自身の魅力を伝えなければなりません。

求人にある「求めている人材」の内容を盛り込みながらアピールしなければなりません。

良い例

私は事務職として様々なシステムを利用する中で、自分がシステム開発を行いたいと考えるようになりました。プログラミングスクールに通い、卒業制作としてオリジナルアプリのポートフォリオをLinuxサーバー上でPHPを使って開発しました。働きながら9ヶ月1,000時間程度の学習成果です。今後も学習を継続してスキルアップして行こうと考えております。

この自己PRでは以下の点を説明しています。

  • システム開発に興味を持った理由
  • 具体的な努力の内容
  • 現時点で習得したスキルレベル

特にポートフォリオの出来を見れば、スキルレベルは一目瞭然ですし、その内容が良ければ高評価に繋がります。

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